アボカドの変色を防ぐ方法の一つとして、
もっともメジャーな方法はレモン汁をかけることですよね。
アボカドを下ごしらえとして置いておく時や、
お弁当の具材として入れてみようかなって時だったり、
カット後のアボカドがどのくらいで変色するのかどうか?
実際にアボカドがどのくらいで変色するのかやってみたことや、
アボカドの変色について調べたことを記事にしています。
もくじ
アボカドにレモンをかけて変色する時間はどのくらい?
それでは、早速ですがアボガド(適度に熟したもの)と、
生のレモンではなくトップバリュのオーガニックレモン果汁で変色時間を調べてみたいと思います。
今回使用したアボカドの状態。
いい感じの熟し具合のアボカドで大きな変色は見られないですね。
いい感じのアボカドを選びたいならこちらの記事も参考に。
カットしたものです。
お皿に乗せて並べます。
レモン汁を多めに、アボカドが浸らないぐらいにかけます。
1つはレモン汁をかけて、もう一つはレモン汁をかけないで、
ラップをして冷蔵庫で保存します。
1時間後のアボカドです。
レモン汁を欠けたものが上、
かけなかったものが下です。
1時間後ではほとんど変色が見られません。
1時間後に食べるのならラップして冷蔵庫保管でも十分ということがわかりますね。
3時間後です。
少しだけ変色してきた感じがします。
レモン汁の方。
ラップだけの方がホンの少し黒い斑点と表面が黒っぽくなってきています。
8時間後です。
ラップのみの方はさすがにかなり変色してきています。
レモン汁のかけた方も変色し始めています。
レモン汁が乾いてきて、空気に触れている部分が変色してる感じですね。
12時間後
どうでしょう~
8時間後からさらに進むかと思われた変色ですが、
どっちも意外にもあんまり変わらずですね。
ただ、食べれないというほどでもないです。
コレ以上進むと厳しいかもです。
ラップをかけて冷蔵庫に保存しておくだけでも、
かなり変色が防げるのがわかりました。
また、レモン汁も乾かないくらい(浸すくらい)にしておけば、
8時間程度ではほぼ変色はしない。
ラップ、冷蔵庫に入れずそのまま常温ではどうなるのか?
ラップをして冷蔵庫に入れておくと、
意外にも変色するのが遅かったため、
今度は常温でも試してみました。
用意したアボカドです。
追熟マイスターが1個ずつ選別したもので、
特許製法のアボカドが売られていたのでこちらで試してみます。
ちなみに、一番良さげなものを選びました。
アボカドをカットしました。
なんと、上部が少し傷んでますね。
やはり、アボカドを選ぶのは難しい~
それでは、前回と同じように上部がレモン汁をかけたもの。
下部が何もせずカットだけしたものです。
1時間後です。
残念ながら変色しています。
しかも、レモン汁をかけた方も変色。
レモン汁が乾いてしまうと結局は変色してしまうということがわかります。
裏返してみると、びっくり変色してません。
やはり空気に触れていなかったので、
レモン汁の方は全くという程変色していません。
結論。
アボカドにレモンをかけて変色する時間は、
レモン汁、ラップ、冷蔵庫に入れておけば、
8時間~12時間ではほとんど変色しない(食べれる範囲内)。
ただ、常温で置いて放置しておくと1時間でも変色する。
なので、レモン汁かけて冷蔵庫に保管していれば12時間程度は大丈夫。
料理の下ごしらえで考えると、12時間前に下ごしらえしていても十分使える。
調理後の食べる時間や調理方法による部分はありますが、1時間もあればアボカドは変色する。
やはり、調理後1時間以内に食べたい。ラップで冷蔵庫保管なら意外と変色は緩やかになるはず。
そもそも、アボカドが変色する原因は?
アボカドを切ったまま放置しておいた時に起こる黒く、茶色く変色します。
これはアボカドの中に含まれるポリフェノールとフェノール酸化酵素が空気に触れると、
「メラニン」が生成されてしまうことで変色します。
メラニンといえば、日焼け後の皮膚の色、しみやそばかすの原因というご存知のものです。
これがアボカドにもできてしまうということですね。
ちなみにこの変色は褐色と呼ばれる現象で、
アボカドだけでなくバナナやりんごも同じ理由で変色します。
アボカドの黒い点々は食べても大丈夫?
食べる分には無害です。
決して、アボカドの変色部分がメラニンだからと言って、
食べることでしみやそばかすになるわけではないですからね。
でもアボカド変色してしまうと、見た目が悪いですし食べる気がしなくなります。
あまりに傷んでいるもの、熟しすぎたものは取り除いてから食べたほうがいいです。
味に関しても美味しくありません。
なぜアボカドにレモン汁をかけると変色が防げるのか?
アボカドが変色するのはポリフェノールが酸素と結びついて「酸化」すること。
これに対して、レモン汁には逆に酸素を失う変化である「還元」という作用があります。
具体的には、レモン汁の酸っぱい、ビタミンÇの還元作用によって、
ポリフェノールが酸化するのを防いでくれているということです。
レモン以外に変色を防ぐ方法は?
レモン以外にも酸っぱい、酸味のあるもので代用することができます。
いくつかあげておくと、
・お酢
・バルサミコ酢
・かぼす
・ポン酢
・グレープフルーツ
・ワインビネガー
オリーブオイルやマヨネーズ、ごま油などの油も酸化防止になる。
油でアボカドをコーティングすることで乾きや空気に直接触れなくするということ。
まとめ
アボカドは調理してすぐに食べきるというのが基本です。
ただ、アボカドにレモン汁、ラップ、冷蔵庫に保管なら12時間程度。
半日は変色をほぼ防げるということがわかりました。
調理の下ごしらえとして、レモン汁、ラップ、冷蔵庫は12時間も持つのであれば有効です。
ただ、完全にレモン汁で変色を防ぐことは不可能です。
さらに、何もしなければ1時間でかなり変色する。
調理後のアボカドはテーブルに出して置いておくと1時間も持たない可能性大ですね。