なすは炒めたり煮たり焼いたり、ぬか漬けやなすの揚げ浸し、なすの味噌炒めと調理の幅もいろいろあって、スーパーでも比較的リーズナブルに安定的に購入できるので食卓に並ぶことが多い野菜ですね。しかも、本来は6~9月くらいが旬の夏秋野菜ですが、1年中食べれます。
でも、なすって意外と適当に選んでいたりしないでしょうか?
なすの保存って適当にしてたりしないでしょうか?
今回やなすの選び方のポイント、保存方法や保存期間について紹介しています。
もくじ
おいしいなすの選び方のポイントは?
スーパーに売られているなすはある程度キレイなものも多く、
それほど違いがないと思われるかもしれませんが、意外と時期や産地、種類によっても違いがあります。
できるだけ、鮮度の良い、おいしいなすが見分けることができれば、
今日のなすはイマイチだなっとかそういうのも気づけますよ。
では、おいしいなすの選び方のポイントにいきます。
☑ヘタがしっかりしていて、トゲが尖っているもの
☑ヘタがガクの中心に来ているもの(実の柔らかい部分、硬い部分に偏りがない)
☑皮の紫色がムラがなく、ツヤとハリがある
☑傷やしわのあるものは避けよう
このあたりが見るポイントとなります。
夏ナスはみずみずしく実が柔らかい。
秋ナスは皮が柔らかくなるが、実が引き締まって硬くなるという違いもあります。
なすは皮のハリとツヤ、色が重要
特に、なすは皮の部分が重要です。
皮の色とハリとツヤだけは外せないポイントです。
なすは90%以上水分でできています。
なので、皮がしわしわ、ふにゃふにゃしているものは、明らかに鮮度が落ちています。
鮮度が落ちると種まわり茶色に変色するなどして、おいしくありません。
基本的に取り除いて食べることになります。
また、皮の色も重要です。
なすの含まれる栄養成分はビタミンやミネラルなど少なくて栄養がないみたいに言われることもあります。
ただ、なすの紫紺色の皮には、アントシアニン系色素「ナスニン」というポリフェノールの一種が含まれています。
抗酸化作用やがん抑制効果が期待できます。
積極的に濃厚で鮮やかな紫色のなすを選ぶようにしましょう。
なすの皮に傷やひび割れ、茶色に変色しているときは、
害虫や生理障害などの可能性があるので避けるようにしましょう。
なすの種類はたくさんあっておもしろい
なすはもともと原産地がインド。
江戸時代の頃には日本全国で作られるようになったくらいメジャーな野菜です。
しかも、なすの種類は豊富で品種によって実の柔らかさや皮質が違うのもおもしろい。
長さが30cmほどにもなるなすの定番。
実が柔らかく、焼きなす、田楽、炒め物に適している。
☑小なす
8~11cmくらいで収穫し、甘みがあり皮も柔らかくて種が少ない。
主に漬物用にすることが多い。
☑赤なす
皮の赤紫色がキレイ。果肉が柔らかく、種もアクが少ない。
焼きなす向き。
☑青なす
別名が「緑なす」とも言われる。
皮が固め、加熱すると実が柔らかくなるので、
田楽や焼きなすにされることが多い。
☑米なす
アメリカ種を改良した品種。
西洋なすのヘタは緑色が特徴で加熱調理向き。
☑賀茂なす
京都上賀茂地域で栽培されている、丸なす。
実が細かくずっしりとした重みがあり、田楽や揚げ物にいい。
☑水なす
大阪泉州地方で作られた特産のなす。
水をしぼるとしたたるくらい、みずみずしくて柔らかい。
漬物は全国的に有名。
個人的には水なすの生食、わさび醤油で食べるのが最高においしいです。
☑十全なす
新潟県中蒲原郡旧十全村で作られた泉州水なすと在来種からできた品種。
果肉が柔らかくて、浅漬けに最適。
☑ゼブラなす
イタリアナスとも言われる西洋のなす。
硬めで加熱調に適しています。加熱すると皮が変色するのが特徴。
☑タイなす
ピンポン玉ぐらいのサイズの小さななす。
実が固く種も多いのでカレーなどの煮込み料理で使われる。
☑白なす
白なすのため、なす特有の色素がない。
加熱するととろりとした食感になるのが特徴。
なすの保存の仕方と保存期間は?
なすの保管の仕方の基本は、新聞紙包むか穴の空いたポリ袋に入れて野菜室で保存です。
保存期間は1週間を目安にしましょう。
冷暗所にて常温保存する場合は、これも新聞紙に包んで1~2日目安で保存しましょう。
なすは比較的日持ちするほうで、保存しやすい野菜だと言えます。
ただ、冷やしすぎに注意がいります。
実の種まわりが茶色に変色しやすくなるので注意です。
また、スーパーでよく売られているように3~5本入りの買ってきた袋のまま、
野菜室に入れることもあるかもしれませんが、あまりおすすめしません。
なすは水分が多いので湿気がついて、ヘタの部分がヌルヌルで腐ってきたりします。
なので、ある程度冷蔵保存しておくのなら、
めんどくさくても、新聞紙やキッチンペーパーで包むようにしたほうがいいですね。
なすの皮がふにゃふにゃ、しわしわは賞味期限?
なすの皮がふにゃふにゃなっていたら、古くなってきているのは確かです。
ただ、食べれるかどうかは切ってみないとわかりません。
すぐに切ってみて実が白ければ食べれます。
実が茶色になっていたら、食べるのはやめておきましょう。
なすの冷凍保存はどのくらい?やり方は?
なすの冷凍保存期間は1カ月が目安です。
なすの大きさによって4~6等分に縦カット。
5分ほど水にさらした後、水気をしっかりとってフリーザーバッグに入れて冷凍。
使用するときは凍ったままの状態で炒め物や揚げ物にできます。
また、調理を加えて冷凍保存するのもオススメです。
①焼きなすで冷凍保存。
焼きなすの皮をむいてラップに包んだ状態で冷凍。
②炒めて冷凍保存。
輪切り乱切りなどお好みにカットし、油で炒める。
粗熱を取ってからフリーザーバッグにいれて冷凍。
干しなすにしても長期保存可能
縦に4~6等分に切ってから、ザルなどに並べて2~3時間ほど天日干しにする。うまみがアップしておいしくなる。
3日ほどかけて、完全に水分を飛ばしてしまって乾物にすれば、1カ月目安で長期保管も可能。
使用するときは、水で戻して煮物やお味噌汁の具にできる。
まとめ
なすは選ぶポイントを見てチェックしてみてください。
皮に含まれる成分「ナスニン」が健康にとってもいいので、
皮は色、ハリ、ツヤの三拍子そろったものをゲットしたいですね。
お値段が安定して買えるのはホント、ありがたいです。
家計にもやさしい、カラダにもやさしい、お野菜の一つです。