鼻水で鼻が詰まったりすると、喉に流れる鼻水が喉に張り付いて違和感が…
痰と鼻水は同じものなのか、吐き出すと色がついていたりします。
今回は、痰と鼻水の違いや鼻水が喉に落ちると痰にはならない、
この2つのことについて紹介します。
痰と鼻水の違いとは?
痰と鼻水の違いは、
痰は、肺や気管支といった呼吸器から粘液が出ます。
鼻水は、鼻の中の鼻腔を通って鼻水や胚細胞、血液の一部と一緒になった粘液が出ます。
ただ、痰や鼻水は見た目は白っぽかったり、黄色であったりと同じもののように感じてしまいますよね。
痰と鼻水の同じなのは、異物を絡みとって外に出そうとする作用です。
空気中にある風邪の菌やホコリ、アレルゲンなどを吸い込むと、
●痰の場合、鼻から肺をつなぐ気道の部分にその異物が入り、痰が出て外に出そうとします。
咳を伴うことが多く、痰には風邪の菌やホコリなどの異物が混ざったものです。
●鼻水の場合は、鼻の中を保護するために鼻水が出て外に出そうとします。
鼻水に色がついているのは、白血球がウィルスや細菌と戦った後の死骸です。
透明なものは鼻に異物が入ってこないようにする防御と異物を外に出すためのものです。
鼻水が喉に落ちると痰にならない!
鼻水が喉に落ちると痰にならない!
痰と鼻水を同じものに感じるもう一つに、
鼻水が喉に落ちる、喉に流れるという症状の後鼻漏というのがあります。
鼻の中で過剰に出た鼻水が、鼻から出るのではなく喉の方にたれいく感じになります。
ただし、健康な人でも無意識の内に胃に流れ落ちています。
なので、後鼻漏自体は病気ではなくて症状です。
アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などにかかっていると、
鼻の中の鼻水の量が増えて、鼻からも出ますが喉に落ちていく鼻水の量も普段よりも増えます。
この時に、喉に炎症があると喉に絡んで痰のように感じる、
寝ている間に喉に落ちた鼻水が貯まることで、朝起きた時に咳と一緒に出そうとします。
これを、痰と間違うこともあります。
昼間でも、後鼻漏が増えてくると咳が出るので、これを痰の出る咳と思って病院へ行くと
鼻炎の薬を処方され、鼻炎を治すことを優先されると思います。
もし、鼻の調子が悪くて咳や痰が出るときには、耳鼻咽喉科で診てもらうといいですよ。
まとめ
痰と鼻水は違うもので、痰と鼻水を同じように感じてしまう症状では後鼻漏があります。
痰や鼻水が出る事自体は、人間の健康な反応の一つ、
異物を外に出そうとすることなので健康な証拠だと思います。
ただ、痰や鼻水、咳は身近な症状なだけに多くの病気の原因でもあります。
痰や鼻水、咳などが普段よりも長引く時やちょっといつもの風邪とは違うと感じた時、
鼻水が喉に落ちる後鼻漏などの症状が続く時は、
すぐに病院で診察してもらうようにしましょう。