熱中症なのか?夏風邪なのか?
どっちなのかわからなくなったことはないでしょうか?
今回は、
熱中症と夏風邪の違いとは?
熱中症になりやすい人とは?
熱中症はどのくらいで治るの?
というのを紹介していきます。
熱中症と夏風邪の違いとは?
熱中症と夏風邪の見分け方は、
単純に熱が出ただけで判断するのは難しい所ですね。
②夏風邪の原因と症状
この2つを知っていれば、
熱中症と夏風邪の違いもわかりやすくなりますよ。
それでは、少し詳しく見てみましょう。
①熱中症の症状となりやすい環境
熱中症には4つの症状があります。
☑熱失神
【水分が足りなくなり、血流が悪くなる】
めまい、顔面蒼白、立ちくらみ、唇のしびれ、頻脈、呼吸数の増加
☑熱けいれん
【水分ではなく、塩分が不足する】
筋肉痛、体の痛み、痙攣、こむら返り
☑熱疲労
【水分も塩分も不足】
体がだるい、頭がぼーっとする、皮膚蒼白、高体温、頭痛、めまい、吐き気
☑熱射病
【体の中にさらに熱をため込んでしまう】
熱があるのに汗が出ない、皮膚が赤くほてる、嘔吐、意識がない、歩けない、返事できない
注意が必要なのは、
はじめはちょっと調子が悪いとか、気分悪いなあという、
「これは熱中症だ」みたいな明確な症状がなく、
そのまま放置していると、
症状が急激に悪くなったりする場合があります。
そういう部分で熱中症は怖いですね。
●なりやすい環境は?
☑湿度が高い
☑風が弱い
☑寒暖の差が激しい
特になりやすくて気をつけなければいけないのは、
季節の変わり目、
急に暑くなったり、朝は寒かったり、
体が体温の調節をするのが難しい時期です。
暑さに体が慣れてくると、体が気温にも適温してくるんですが、
どうしても慣れるまでの期間は必要になります。
こう見ると、
梅雨の時期は湿度も気温も上がるので余計に注意が必要ですね。
そして、普通に風邪もひきやすいのが、
気温の変化が激しい、
季節の変わり目なので夏風邪と熱中症を見分けにくくしていますよね。
②夏風邪の原因と症状
夏風邪の原因は、
冬の風邪と夏の風邪でもほとんどの場合、ウィルスによる感染です。
夏風邪の代表的なウィルスは、
アデノウイルスとエンテロウイルス、コクサッキーウイルスです。
特徴としては、
・高温で湿度があがる場所を好みます。
・経口感染します。
・腸の中で増殖する。
主な症状は、
★アデノウイルスの場合、咽頭結膜熱。プール熱とも言われます。
高熱、喉の痛み、咳、結膜炎を合併することもあります。
★エンテロウイルスの場合、手足口病。
発熱、口内炎、手のひらや足の裏に小さな水ぶくれができる。
幼児や小学生に多い。
★コクサッキーウイルスの場合、ヘルパンギーナや手足口病。
39度前後の高熱、喉の痛み、嘔吐、腹痛。
口の中や喉に赤い水疱ができます。
かかる人のほとんどは、5歳以下の乳幼児です。
エンテロウイルスとコクサッキーウイルスともに
発熱や喉の痛み、下痢や腹痛を伴うことが多いです。
熱中症と夏風邪を見分ける一つの判断材料にしてみてください。
ただし、
風邪のひきはじめに体のだるさや発熱があれば、
熱中症とも見分けがつきにくいですよね。
こういう時には、
熱中症や夏風邪を甘く見ないで、
症状が良くならなかったり、いつもと違うなあと感じたら、
すぐに病院での診察を受けるようにしてくださいね。
熱中症になりやすい人とは?
●子どもやお年寄りの方。
やっぱり子どもやお年寄りの方は、
体温調節機能が未熟であったり、知らぬ間に衰えていることから
なりやすいようです。
お年寄りの方は、水分をあまり取らなくなったりするので注意が必要です。
●体調不良や過労がある人
●睡眠不足の人
体調不良や睡眠不足で体力が低下しているとなりやすいです。
特に睡眠不足があると、
寝ている間に本当は体の機能も回復するのですが、
それができないので睡眠をとるということは大切になります。
●暑い環境に慣れていない人。
体が順応していない、もしくは順応するまでに時間がかかります。
●夏場の高温多湿の中で運動する人。
夏場の運動による多量の汗により、脱水症状や塩分不足。
熱中症はどのくらいで治るの?
軽い熱中症の場合なら、
家で安静にすること、
水分補給、ミネラル補給、睡眠をしっかりとっていれば一日で良くなることもあります。
普通にしていれば、
2~3日で回復するのが一般的です。
ただ、頭痛がしたり微熱が続いたり、熱中症の症状の状況によっては一週間以上かかることもあります。
療養期間は、
個人個人の年齢や体調などで変わってくるものです。
なかなか、よくならない場合はすぐに病院へ行くようにして下さいね。
また、良くなったと思っても、
しばらくの間は体をいたわるような生活をするようにしましょう。
まとめ
夏の暑い時期や季節の変わり目、梅雨などの気候の変化のある時期は
熱が出たり、体がだるく感じられたりすることが多いです。
熱中症であっても夏風邪であっても、
体の調子や変化を注意して見ながら、
暑い夏を乗り切るようにしたいですね。