流星と隕石の違いとは?なぜ、隕石は大気圏で燃え尽きるのか?

大ヒット映画「君の名は」でも隕石の落下が物語の軸にされていたり、
「双子座流星群」などの流星群観察で流星や隕石に興味を持ったという方も多いのではないでしょうか?

今回は、
流星と隕石の違いとは?
なぜ、隕石は大気圏で燃え尽きるのか?
隕石の落下予測は可能か?
というのを紹介しています。

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流星と隕石の違いとは?

流星と隕石の違いは、簡単に言うと、

流星は、地球の大気圏で燃えて発光したもの。
隕石は、その流星が燃え残って、地上において発見されたもの。

流星と隕石は、宇宙から地球に向かって落ちてきた小天体という点で同じもの。
流星の正体が隕石とも言えますが、
地上まで燃え尽きないで残っていないと隕石にはならないです。

流星や隕石は、もう少し詳しく言うと、

・小惑星のかけら
・彗星の塵
・宇宙のゴミ

これらでできています。
地球の周りある小天体の大きさは、0.1m以下の塵~数センチ以上あるものまで色々です。

流星の多くは、彗星の塵です。小さくて地上まで到達しないものがほとんどを占めています。
特に、近年流星群の鑑賞した方もおられると思いますが、
流星群は彗星のまき散らした塵によってできているので、たくさんの流星を見ることができます。

また、とても明るい流星を「火球」と呼んでいます。
だいたい金星よりも明るい流星と考えて良いです。
こちらは、サイズも大きくなるので隕石になる確率もあがります。

なぜ、隕石は大気圏で燃え尽きるのか?


毎日、地球の大気圏にはたくさんの隕石が突入しているとされています。
それでは、なぜ大気圏で燃え尽きるのか、不思議に思ったことないでしょうか?

先に結論から言いますと、
「断熱圧縮」によって隕石は大気圏で燃えてしまうので落ちてこない。

断熱圧縮というのは、空気を圧縮するとそのエネルギーが熱になり温度があがります。
普通に生活してる限りでは、想像ができない状態ですが・・・

隕石が落下すると超高速で大気圏に突入することになります。
その際に、隕石の前方で急激に空気を押しつぶすことになり、
もともと、大気がもっている熱が圧縮されて高温になり、隕石も高温になります。
温度は隕石の大きさや角度にもよりますが、数千度~数万度と言われています。
大気圏に突入する時に、相当なエネルギーが出て燃えて尽きるというよりも気化してしまう。

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隕石の落下予測は可能か?

隕石の落下予測は可能といえば可能で、可能でないといえば可能でない。

というのも、隕石となりうる小惑星や小惑星の欠片などを見つけることできれば落下予測は可能とされています。
直径40m以上の小惑星、小彗星なら可能性があります。
これ以下の小さい小天体では予測は不可能です。
もし、隕石の落下がわかったとしても、直前にならなければわからない。

また、今現在発見されている小惑星や小彗星で地球に確実に衝突するとされているものはありません。
ただ、小惑星アポフィス(直径270~410メートル)のように、地球に最接近する惑星もあります。
2029年4月13日にキーホールといわれるポイントを通過すると、2036年に地球に落下するといわれています。
通過する確率は0.0038%です。
計算はその都度更新されて行くので、結局ズレることもありますので過度の心配はしないでくださいね。

地球上に落ちた巨大隕石

地球上に落ちた巨大隕石は現在わかっているのは、
①チクシュルーブ・クレーター(恐竜の絶滅の原因とされる)
②フレデフォート・クレーター(世界最古、世界最大の隕石跡)
③サドベリー・クレーター(世界で2番目に大きいとされる)

隕石や宇宙に詳しいサイト

⇒アストロアーツ

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